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知識
専門知識と用語の深い知識を持っていなければ産業翻訳はできません。もちろん専門辞書を引用すれば言葉を置き換えることはできるでしょう。しかし実際にその分野や業界に携わっていなければわからないことも多々あります。日常的な言葉や表現が業界によっては全く違う意味で使われていることもあるのです。各企業内で特殊な意味で使用されている、いわゆる特殊用語も多く存在します。現実ではその意味合いを見抜く翻訳者のセンスも問われます。なんと言っても各分野に精通していなければ産業翻訳は不可能なのです。
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正確さ
産業翻訳で最も重要なことは正確さであると言えるでしょう。
たとえばものづくりに於いて、正確に翻訳されていない図面や仕様書を基に部品を生産してしまったらどうなるでしょう?その部品が組み立て部品の一部であったら・・・?製造業に携わっている方なら真っ青になるところです。
マニュアルも操作手順や接続方法などを明記した部分が間違って翻訳されていたら事故を引き起こしてしまうかもしれませんし、契約書や見積りなどを誤ればとんでもないことになります。医療系翻訳では人命にさえ影響する可能性も少なくありません。
このように、産業翻訳は一般的な翻訳よりも正確さを追求されるのです。
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品質
産業翻訳の依頼者は企業です。翻訳されたものはそのままその企業の顔となります。原稿がいくらすばらしくても翻訳の仕方が悪ければ企業イメージを損ないかねません。丁寧な言葉遣いや表現で原稿が書かれていても翻訳者が粗末な言葉や表現に置き換えてしまったら原稿は本来の姿を失い、企業イメージもダウンしてしまうでしょう。原稿の受取人が自己のために翻訳を依頼する場合も同様で、その企業に対して抱く必要のない悪いイメージを植え付けられ、その企業と疎遠になり、今後の自己利益の損失につながるかもしれません。翻訳品質の善し悪しがイメージを左右するのです。
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表現力
報告書やマニュアルなどには表現力が求められます。
たとえば、納期遅れの報告書が無愛想な表現で翻訳されてしまったら・・・・・・?
Sorryの一言を「申し訳ありません」と訳すより「誠に申し訳ございません」と訳す方がより日本人には受け入れられやすく、物事がスムースに運ぶかもしれません。逆にあまりにも低姿勢な表現を英語に用いたら信用を欠いてしまうかもしれません。
それぞれの言語や文化に精通し、その状況に適切な言葉を繰り出せる表現力が問われるのです。そしてマニュアルでは、安価な電化製品などに添付されている多言語マニュアルなど、まったく表現力のないマニュアルには辟易します。マニュアルというのは端的に機能を紹介すると同時に、それらの機能がすばらしいものだという宣伝も兼ねているのですから表現力を駆使して上手に翻訳するべきです。
正確に言葉を置き換えるだけでも意味を伝えることはできますが、意図を伝えるにはその言語なりの表現力が必要でしょう。
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形式
産業翻訳では原稿の形式も様々です。ワードやエクセルをはじめ、PDF、グラフィック形式、その他様々な形式で原稿が書かれ、また翻訳したものも様々な形式での提出を求められます。図面の形式も何種類もあり、文字化けしたり、文字が図面の中で移動してしまったりする形式もあります。専門分野には数多くの専門ソフトが存在します。専門知識を持つことと専門ソフトを使いこなせることも産業翻訳の重要なポイントでしょう。
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統一性
語句や表記を統一することも重要です。マニュアルなど、複数翻訳者が大きなプロジェクトを共同翻訳する場合には必ず決め事を作り、表記ゆれをしないように仕上げるべきです。語句が統一されていなかったり、表記がゆれていると読み手の困惑を招きます。翻訳作業の後には必ず最終的な点検や確認作業を怠らないようにしなければなりません。