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行政翻訳とは、見慣れない、聞きなれない言葉でしょう。特許翻訳 ・ IT翻訳などと比べると、まずお目にかからないのではないでしょうか?行政翻訳とは、政府や中央官庁、地方自治体といった行政機関や公的機関を依頼主とする翻訳形態のことを指します。このランゲージルームのサイトでは、日本の行政文書を英語などの外国語に翻訳することについて述べていきます。

この翻訳形態は、一般的なビジネス翻訳とは違った観点に立って物事を考えていく必要があります。というのも、翻訳する文書が行政関係や公的機関に関わるの内容だけに、政治性 ・ 対社会性が非常に強いものになるからです。普通のビジネス文書の場合、最終的には依頼主であるお客様の利益にどれだけ結び付くような翻訳ができるかがポイントとなってきます。ところが、行政翻訳の場合、ちょっとした言葉の選び方の違いによって、思いもよらない政治的 ・ 社会的問題に発展してしまう可能性も含んでいます。

行政翻訳 ・ 校正でたいせつなこと

a.適切な表現
日本の行政文書には、「 〜等 」、「 〜のこととする 」、「 検討する 」、「 理解する 」といった、いわゆる“ 玉虫色 ”の日本語表現が多用されます。特に、「 検討する 」という日本語は典型的な表現で、よく日本の外交交渉で日本の政治家や官僚が言う「 検討する 」とは、問題を放置して何もしないという意味だ、と揶揄されます。また、「 〜等 」も、“ はっきりとこの問題に焦点を絞る ”という風に論点を明確にしないで、政治的責任をぼかす意図をもって使われることが多いので、訳出する際に、言葉の表面だけでなく、その裏にある政治的な意味合いも十分考慮する必要があります。日本の文化的背景が多いに影響する場合も多々あるので、訳出した英文を専門のネイティブ校正者が校正する時には、翻訳者との親密な情報交換、内容確認が不可欠になります。

b.同じ表現の繰り返し
行政文書の特徴として、何度も複数箇所で同じ言い回しが繰り返し使われるということも挙げられます。これは、組織名であったり、あるまとまったフレーズであったり様々です。こういった表現を訳す場合、原則的には原文に忠実に訳すことが求められます。が、場合によっては、英語として自然な流れのある文を作るためにある箇所だけ抜かしたり、文脈に合った別の表現に変えたりする必要もあります。このような翻訳プロセスも、英文校正者との絶妙な連携プレイが多いにものを言います。

c.組織名やプロジェクト名などの固有名詞
行政文書には、しばしば特定の組織名やプロジェクト名、法律などの固有名詞が出てきます。こういったものを訳す場合、原則的には公式に決められた英語での名称を使うことが求められます。その名称は、各行政機関のオフィシャルサイトを見たり、直接その機関に問い合わせたりして調べます。しかし、その時点で、まだ公式な英語での呼称が決定されていない場合もあります。そのときには、依頼主である行政機関の側と話しあって、どんな表現を望むのか確定させる必要があります。例えば、一例をあげると、「 海上保安庁国際テロ警備本部 」という名称が文書に書かれている場合、この英語での公式名称を調べようと海上保安庁のオフィシャルサイトを見ても、載っていません。この場合、a headquarters for combating international terrorismというような一般的な表現で表記するか、the Headquarters for Combating International Terrorismという風に大文字表記にして、これを公式名称として使用することにするかといったことを、当該機関との交渉により確定しなければなりません。また、ネイティブの力を借りて、不自然でないかどうかなどを確認し合います。

d.情報の付加や削除
行政文書の政治性 ・ 対社会性という観点から、原文の表現を分かりやすくするために情報を付加すべきか、または削除すべきかということは、大きな問題です。それによって、誤解や曲解を招いてしまってはならないという意味で翻訳文として責任を伴います。この点も一般的なビジネス文書と違った意味での細かな配慮を要求されます。

e.依頼主との調整作業
何度も指摘している通り、行政文書は政治的 ・ 社会的な色彩の濃い文書であるだけに、様々な面で依頼主である当該機関との話し合いや調整作業が重要になります。ランゲージルームのビジネス英語についての説明の中で述べた、「 依頼主であるお客様はなによりも大切です。しかし、顧客を重視するがために英語が変わるというようなことがあってはなりません 」という考え方とはまた違った、もうひとつの視点から物事を捉えていくということが要求されてきます。

f.形式の統一性
行政文書は、市民 ・ 国民の税金を使って公共のための情報媒体として発刊されるものなので、文書自体の体裁もより信頼性のあるものにしなければなりません。同じ言葉の表記が一貫していなかったり、フォーマットが統一していなかったりしたら、それだけでその公的機関の信頼性を損ねる原因にもなりかねません。したがって、各タイトルのCapitalization( 大文字表記 )が全体に間違いなく統一されているかどうか、スペースを入れるべき箇所が一貫しているかといったことを細かくチェックする必要があります。ランゲージルームでは、1つの翻訳の案件に、第二の翻訳者や、英文校正者など、多くの作業者が関わるので、極めて精度の高い翻訳が提供できます。

ランゲージルームの行政翻訳 ・ 校正サービス

ランゲージルームの提携先ALS(アーロンランゲージサービス)は米国カリフォルニアに拠点を置き、日本在住スタッフと共に24時間体制で対応しております。( 時間帯によっては、英文でのお問合せとなります。 ) 依頼された日本語文書を、専門の日本語翻訳者が英訳し、日本人校正者、英語のネイティブライターによる校正、編集、リライトによりさらに完成度の高い文書へと仕上げていく最高品質の翻訳サービスをご提供しています。



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